製造ソフトのABCシリーズ 【Vol.2】— ERPとBOM 

頭文字を使った略語は、その言葉を呼びやすくするために用いられますが、 特に製造ソフトウェアの分野では毎日のように新しい略語が現れているようです。 

製造業では、略語がいたるところにあります。 特に製造業向けの新しいソフトウェアの開発が進んでから、毎日のように略語の数が増えています。

例えば「Computer Aided Design」を「CAD」と呼ぶように、頭文字を使った略語を使うことで簡単になっていくものですが、最近はそういった短縮形が日に日に増えてきています。それは特に製造関係のソフトウェアの分野で顕著になっています。
 
製造関係のソフトウェアの分野では、略語はあちこちで使われています。新しいソフト開発の現場では、使われる略語の数はうなぎのぼりです。例えば、数年前までは「CPQ」という単語は大企業においてもあまり使われていませんでした。しかし今や「CPQ」は大企業の成長戦略において欠かせないものとなっています。
 
このブログを読んでいる皆さんは、もしかしたら製造業や営業の初心者かもしれませんし、ソフトウェアを使ってどのように解決したらいいのか選びあぐねている状態かもしれません。いずれにせよ、このブログで略語を理解してもらえたら幸いです。
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ERP (Enterprise Resource Planning) 企業資源計画

ERPとは

ERPは、組織のメインオペレーティングシステム(例えば、脳のようなもの)です。財務記録、材料、人事などのすべての内部および外部リソースの管理を支援するために使用されるソフトウェアです。 ERPの主な機能は、ビジネスリソース(現金、原材料、生産能力)およびビジネスのコミットメントのステータス(注文と注文書)を追跡することです。 ERPは、データベース管理システムによって維持される共有データベースを使用し、統合され継続的に更新されるコアビジネスプロセスの情報を提供します。

もしあたなが大規模な組織で働いているのであれば、間違いなくERPシステムを使用していると思います。ERPは組織における中心的な役割を担っているため、CRM、CPQ、PLM、PDMなどの他のソフトウェアとERPの統合は不可欠となります。

営業における役割

ERPは、営業活動のバックグラウンドで動作するツールです。営業担当者にとって、ERPは配達状況や注文追跡などのフィードバックデータの主要な情報源になります。 CRMやCPQなどの販売ツールもERPと連携することで、重要なデータ(現在の在庫レベル、新しい価格モデルなど)を取得し、見積プロセスに影響を与える可能性があります。

ERPシステムは(BOMなどの多くのドキュメントと仕様とともに)見積書と注文を追跡することができます。ERPは特定の注文状況に関する最新情報を継続的に取得することができます。営業支援ツール(CPQ、CRM、PLMなど)がERPと連携していることにより、このようなことが可能となります。

BOM (Bill of Materials) 部品表

BOMとは

簡単に言えば、BOMは製品を形成するために必要な材料および部品の一覧です。このブログシリーズの他の略語とは異なり、BOMはソフトウェアではなく、製造過程において作成されるドキュメントのことを指しています。複雑で多様性の高い製品を製造するためには詳細なカスタマイズが必要となるため、その製品のBOMは、カスタマイズの内容ごとに異なります。 BOMには主に以下の3つの種類が存在します。

設計部品表(E-BOM)

E-BOMは製品の設計段階で作成されます。多くの場合はCADソフトウェアの機能を使用して作成することができます。製品の構成に応じて、交換または組み立て可能なすべての部品がリストされています。ご存じの方も多いかと思いますが、このBOMは非常に詳細であり、CAD図面、各部品の技術仕様などを含んでいるケースが多いです。

販売部品表(S-BOM)

詳細な見積に含まれる部品表です。販売プロセスの後半の段階において、BOMを使用して顧客が購入している製品を正確にリストします。そのため、S-BOMには販売承認に必要なすべての情報が含まれていることが重要です。

製造部品表(M-BOM)

M-BOMは受注した製品を生産するために必要です。M-BOMには製品生産に必要なすべての情報が含まれています。 ERPと統合して、資材所要量計画(MRP)ツールに転送でき、製造実行システム(MES)に統合することもできます。 M-BOMには、アセンブリ情報が含まれる場合があります。

営業における役割:

営業にとって、S-BOMは複雑な製造製品を販売するために重要なドキュメントの1つです。また受注した製品を生産するために、S-BOMをERPシステムに統合できるようにすることも重要です。一般的に、BOMは、ERPをCPQ、PLM、および他の製造ソフトウェアを結びつける中心的なドキュメントの1つです。

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